こんにちは。熊本県熊本市にある関歯科医院です。
歯科治療のなかには、見た目の美しさに焦点を当てた治療を行なう審美歯科があります。審美歯科と耳にすることはあっても、一般歯科との違いがわからない方も多いのではないでしょうか。審美歯科の治療内容や費用についても気になるでしょう。
そこで今回は、審美歯科とはどのような治療を行うところなのか解説します。一般歯科との違いや費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
審美歯科とは?
審美歯科とは、一般的に見た目の美しさに焦点を当てた総合的な歯科治療のことを指します。
虫歯・歯周病の治療や、噛み合わせなど機能面を重視した治療が一般的ですが、審美歯科は機能面に加えて審美性も重視した歯科治療です。
近年では、機能面と審美面の両方を満たす治療として審美歯科は注目を集めています。
審美歯科と一般歯科の違い
審美歯科と一般歯科の違いには、以下の3つがあります。
- 治療の目的
- 費用
- 使用する歯科材料
それぞれ詳しく解説します。
治療の目的
審美歯科と一般歯科では治療の目的が異なります。一般歯科では、虫歯や歯周病の治療、噛み合わせの治療、入れ歯の作製など、口腔内のトラブルや機能的な部分の回復を目的とした治療を行ないます。
一方で審美歯科は、一般歯科の治療に加えて歯を白くするホワイトニングや銀歯を白いセラミックに変える治療など、見た目を美しく改善する治療が含まれます。
費用
一般歯科の場合は、ほとんどの治療に保険が適用されるため患者様が支払う費用は安価であることが多いです。
しかし、保険が適用される治療は、一般的に歯の基本機能の回復と向上が目的であるため審美性は重視されません。
一方で審美歯科の場合は、審美性の改善を目的とした治療がメインであるため保険適用外となります。患者様が費用を全額負担しなければならないため高額になることが多いです。
保険適用外の治療は、歯科医院ごとに自由に値段を設定できるため、歯科医院によって費用は異なります。
使用する歯科材料
審美歯科と一般歯科では使用する歯科材料にも違いがあります。一般歯科で虫歯治療を行なった場合は、銀歯やプラスチック素材の詰め物を使用することが一般的です。
一方で審美歯科では、白いセラミックの詰め物や被せ物を使用します。セラミックは銀歯やプラスチック素材に比べて変色の心配がなく、天然歯と変わりない美しさが特徴です。
セラミックを装着する際に使用する接着剤や、型取りに使用する材料も保険適用の治療では使用できない精度の高いものが使用されるため、仕上がりや耐久年数に違いが出てきます。
審美歯科での主な治療内容と費用
審美歯科での主な治療内容には以下の6つがあります。
- ホワイトニング
- セラミック治療
- ラミネートベニア
- セラミック矯正
- インプラント
- クリーニング
それぞれの詳しい治療内容と費用の相場を解説します。
ホワイトニング
ホワイトニングは、歯を白くする施術です。歯を削らずに漂白作用のある薬剤を塗布することで白くします。
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニング、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用したデュアルホワイトニングの3つの方法があります。
それぞれの費用の相場は、以下の通りです。
- オフィスホワイトニング:約3万円〜7万円
- ホームホワイトニング:約2万円〜5万円
- デュアルホワイトニング:約5万円〜8万円
ホワイトニング方法によって効果を実感できる期間や持続期間も異なります。
h3 セラミック治療
セラミック治療とは、セラミックの詰め物や被せ物を使用した治療です。セラミックは白い陶器のような素材で、一般歯科で使用される銀歯やプラスチックの詰め物よりも審美性に優れた素材です。
セラミックにはいくつかの種類があります。天然歯に近い透明感が特徴のオールセラミック、人工ダイアモンドと呼ばれるほど強度が高いジルコニア、セラミックにプラスチックを混ぜて作られたハイブリッドセラミック、金属にセラミックを焼き付けたメタルボンドなどです。
それぞれの費用の相場は、以下の通りです。
- オールセラミック:約8万円〜20万円
- ジルコニア:約12万円〜20万円
- ハイブリッドセラミック:約4万円〜10万円
- メタルボンド:約8万円〜15万円
それぞれ特徴が異なるため、治療する部位や目的に合わせて選択します。
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、歯の表面を薄く削りセラミックシェルと呼ばれる薄いセラミック素材を歯の表面に貼り付ける治療です。すきっ歯や多少の歯の表面の凸凹が気になる場合などに有効な治療法といえるでしょう。
歯を大きく削る必要がなく、短期間で治療ができるメリットがあります。ラミネートベニアの費用相場は1本約10万円です。
セラミック矯正
セラミック矯正とは、歯を削り、セラミックを被せて歯並びを整える治療法です。ワイヤーやマウスピースなどの装置を付けずに短期間で歯並びを整えることが可能です。
ただし、歯並びによっては対応できない可能性があります。また、健康な歯を大きく削る必要がある点はデメリットといえるでしょう。費用相場はセラミック治療に準じます。
インプラント
インプラントとは、何らかの理由で歯を失った部分に人工の歯根を埋め込んで被せ物を装着する治療です。自身の歯と同じように噛めるようになるといったメリットがあります。
しかし、人工の歯根であるインプラント体を顎の骨に埋め込む際には外科的な手術を行う必要があり、長い治療期間が必要です。費用相場は1本約30万円〜40万円と高額です。
クリーニング
審美歯科で行うクリーニングは、一般歯科で行うクリーニングよりも専門的です。歯科医師や歯科衛生士が専用の器具や機械を使用して歯石除去から清掃、トリートメント剤を使用した研磨、虫歯予防のためのフッ素塗布などの処置を行います。
費用相場は約5,000円〜1万円です。
審美歯科の治療は保険が適用される?
審美歯科で行う治療には、保険が適用されないことが一般的です。保険は病気や怪我の治療に対してのみ適用されるという基準があり、審美性や機能性を高める治療は適用外となるのです。そのため、保険適用外の審美歯科での治療費は全額自己負担となります。
審美歯科で保険が適用されるケース
審美歯科で行う治療は基本的に保険が適用されませんが、治療内容によって保険が適用されるケースがあります。
例えば、虫歯治療を行なって歯を削ったあとに被せ物をする治療は、保険適用で認められた必要な治療です。被せ物の種類によって保険適用か保険適用外になるのかが決まります。
銀歯やプラスチック素材で治療する場合は、審美性を目的としない必要最低限の治療であるため保険が適用されます。
しかし、銀歯は見栄えが悪いことや耐久性に不安があることなどからセラミックでの治療を希望した場合は、審美性を目的とした治療となるため保険適用外となるのです。
また、インプラントや矯正に関しては、事故や生まれつきの病気などに関わる場合に保険が適用されるケースがあります。
ただし、国が定めた厳しい条件を満たしている場合に限られるため、事故や病気の場合でも保険が適用されないケースも多いです。
審美歯科で治療を受けるときの注意点
審美歯科で治療を受けるときには、トラブルを避けるためにも、以下の2つの点に注意しましょう。
- カウンセリングをしっかりと受ける
- 信頼できる歯科医院を選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
カウンセリングをしっかりと受ける
審美歯科で治療を検討している場合は、事前にカウンセリングをしっかりと受けることが大切です。治療内容によっては健康な歯を削る必要があることや痛みを伴う可能性があること、知覚過敏を引き起こす可能性があるなど、リスクや注意点があります。
また、審美歯科は費用が高額になる場合が多いため、事前に費用の確認をしておくことも重要です。治療内容によっては、治療期間が長くかかる場合もあるため、治療期間の目安も確認しておきましょう。
後々のトラブルを避けるためにも、気になることは遠慮せずにカウンセリングで確認しておくことが大切です。
信頼できる歯科医院を選ぶ
審美歯科で治療を受ける場合は、信頼できる歯科医院を選ぶことも重要です。
治療が始まると長い期間その歯科医院に通院することはもちろんですが、治療後のメンテナンスでもお世話になります。長い間ストレスなく通える歯科医院と信頼できる先生を選ぶことが大切です。
治療に関してのメリットだけでなく、リスクや注意点などをしっかりと説明してくれる歯科医院であるかどうかも信頼できるポイントになります。いくつかの歯科医院でカウンセリングを受け、比較したうえで選ぶこともひとつの方法です。
まとめ
審美歯科は、お口の中の基本的な機能面の改善に加えて見た目の美しさにもこだわった治療を行います。ホワイトニングやセラミック治療など、一般歯科では使用しない歯科材料や技術を使用して治療を行ないます。
審美歯科で行う治療は基本的に保険適用外であるため費用が高額になる場合が多いですが、その分美しさの満足度は高いといえます。審美歯科での治療を検討している場合は、事前にカウンセリングを受け、信頼できる歯科医院を選びましょう。
審美歯科治療を検討されている方は、熊本県熊本市にある関歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療を中心に虫歯・歯周病治療、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約もお受けしております。