コラム

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床矯正で痛みがあるときはどうしたらいい?痛みが生じるタイミングと対処法


床矯正を装着した子どもの歯

こんにちは。熊本県熊本市にある関歯科医院です。

床矯正は、主に子どもの歯並びや顎の成長を整えるために用いられる矯正方法の一つで、取り外し可能な装置を使って顎を広げ、永久歯が正しく並ぶよう導く治療です。取り外し可能な装置を使用すること、抜歯を避けられる可能性があることから、多くの家庭で選ばれています。

しかし、床矯正には痛みが伴う場面があるのも事実です。そのため、事前に痛みが生じるタイミングや対処法について理解しておくとよいでしょう。

今回は、床矯正で痛みが起こりやすいタイミングや、そのときの対処法について解説します。床矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

床矯正とは

手のひらに乗せた床矯正の装置

床矯正とは、取り外し可能な矯正装置(プレート型の装置)を使って、顎の成長を促す治療法です。主に小児期に用いられることが多く、永久歯が生えそろう前の混合歯列期に適応されるケースが多く見られます。

床矯正の目的は、歯の並ぶスペースが不足している場合に顎を広げてスペースを確保することで、歯が自然にきれいに並ぶように誘導することです。

この装置はプラスチック製のプレートに金属のワイヤーやネジがついており、保護者の方が定期的にネジを回して少しずつ顎を広げていく仕組みです

また、装置は1日に決められた時間しっかり装着することで効果を発揮します。食事や歯磨きのときには装置を取り外せるため、口腔内を清潔な状態に保ちやすいという点も特徴です。

しかしながら、装着時間を守らないと効果が現れにくいため、注意しなければなりません。

床矯正で痛みを感じるタイミング

矯正装置のネジを回す手

床矯正では、使用の過程で痛みや不快感を伴うことがあります。ここでは、その代表的なタイミングについて見ていきましょう。

矯正装置を装着した直後

床矯正の装置を初めて装着した直後には、違和感や痛みが生じることがあります。これは、今まで何もなかった口の中に異物が入ることによる物理的な圧迫感や、装置が歯や粘膜に触れることで起こる刺激によるものです。

特に装着してから数日間は、鈍い痛みを感じることもあります。これは装置が歯や顎の骨に適切な力を加えている証拠でもありますが、不安に感じる人も少なくありません。

ただし、痛みは通常、数日から1週間程度で落ち着いてくることが多いです。痛みに敏感なお子さんの場合、装着を嫌がることもありますが、時間の経過とともに慣れていくため、最初の段階でしっかりとサポートすることが大切です。

矯正装置のネジを回したとき

床矯正では、装置の中心にあるネジを回すことで、少しずつ顎の幅を拡大していきます。このネジを回した直後には、一時的に歯や顎に圧力がかかり、痛みを感じることがあります。

特にネジを回すことで装置が広がる際、歯が押されるような感覚や、顎の骨に刺激が加わることで、ズーンとした重い痛みが出ることもあります。

この痛みも、通常はネジを回した当日から翌日までの短時間に収まることが多く、長引くことは稀です。

しかし、痛みが強くなったり、長く続いたりするときは、無理に装置を使い続けず、すぐに歯科医師に相談しましょう。また、ネジを回す間隔は歯科医師の指示を守ることが大切です。

矯正装置が口内の粘膜に触れたとき

床矯正の装置の一部が、頬の内側や舌、歯ぐきなどの粘膜に当たることで、口内炎や傷ができることがあります。特に、装置の端の部分がとがっていたり、フィットしていなかったりする場合に起こりやすい症状です。

また、装置を外したときに粘膜に赤みや腫れが見られることもあり、これは炎症が起こっているサインです。小さな傷でも、何度も同じ場所に刺激が加わると治りにくくなり、痛みが長引く原因になります。

そのため、装置を清潔な状態に保つとともに、口内に異常があればすぐに歯科医師に相談することが大切です。

床矯正で痛みがあるときはどうしたらいい?

床矯正で痛みがあり歯科医院でみてもらう子ども

床矯正で痛みを感じた際には、我慢せずに適切に対処することが大切です。以下に、具体的な対応策をご紹介します。

装置の装着状況を見直す

床矯正装置は、正しく装着されていないと、必要以上に口腔内の粘膜に当たったり、歯に過度な力が加わったりすることで痛みが生じることがあります。装置が傾いていたり、ずれて装着されていたりすると、歯ぐきや舌に傷がつくこともあります。

装置を装着する際には、鏡を使ってしっかりと位置を確認し、左右対称になるように丁寧に装着することが大切です。また、装着後に違和感がある場合はすぐに外し、問題がないか確認しましょう。

どうしても正しく装着できない、毎回違和感があるという場合は、歯科医院で調整してもらうことが大切です。

歯磨きを丁寧に行う

床矯正の装置は、構造上、食べかすやプラークが溜まりやすくなります。これにより歯ぐきが炎症を起こしたり、腫れや痛みが生じたりすることがあります。特にネジやワイヤーの周辺には汚れが残りやすいため、意識的に丁寧に磨く必要があります。

装置を外した状態で、歯ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯ぐきの間を丁寧に清掃しましょう。また、装置そのものも毎日洗浄し、常に清潔な状態に保つことが重要です。口腔内の健康を保つことは、床矯正をスムーズに進めるための基本でもあります。

食事内容に気を付ける

床矯正中は、食事によっても痛みや不快感が増すことがあります。特に硬いものや粘着性のあるものを口にすると、歯が一時的に痛む原因になります。

痛みがあるときは、柔らかい食材を中心としたメニューに変更することが推奨されます。例えば、おかゆ、スープ、煮込み料理、ヨーグルトなどは歯や顎に負担をかけずに食べやすい食品です。

歯科医院で相談する

痛みが強い、長引く、装置が合わないと感じる場合は、無理せずに早めに歯科医院で相談することが重要です。装置が適切にフィットしていなかったり、調整が必要な状態で無理に使用し続けたりすると、口腔内にトラブルを引き起こすリスクがあります。

歯科医師は、装置の状態を確認し、必要に応じて微調整を行います。治療の進行に支障が出ないよう、定期的な受診だけでなく、気になる症状があるときには相談しましょう。

床矯正のメリット

床矯正のメリットのイメージ

床矯正には、ほかの矯正方法にはない多くの利点があります。ここでは主なメリットについて解説します。

取り外しができる

床矯正の大きな利点のひとつに、装置を自分で取り外せる点が挙げられます。固定式の矯正装置と異なり、食事や歯磨きの際に外すことができるため、口腔内を清潔に保ちやすく、むし歯や歯周病のリスクを抑えることが可能です。

ただし、自己判断で外しすぎると効果が得られないため、歯科医師の指示を守ることが重要です。

抜歯を回避できる可能性がある

歯並びの乱れは、スペース不足が原因であることが多く、その場合は永久歯を抜いてスペースを確保することがあります。床矯正では、顎の幅を拡大することでスペースを作るため、将来的な抜歯を回避できる可能性があります。

特に、まだ骨が柔らかい小児期に治療を開始することで、より自然な形で顎の幅を広げることが可能になり、永久歯が無理なく並ぶよう誘導することができます。抜歯に対する不安を持つ保護者の方にとって、床矯正は有力な選択肢のひとつです。

床矯正のデメリット

床矯正のデメリットのイメージ

メリットの多い床矯正ですが、いくつかのデメリットも存在します。治療前にしっかり把握しておくことが大切です。

装着時間を守らないと効果が出にくい

床矯正は、装置を毎日決められた時間装着することで効果を発揮する治療法です。歯科医師から指定された装着時間を守らなければ、十分な矯正効果が得られず、治療が長引いたり、思うような成果が得られない可能性があります。

特に、子ども自身が装着を嫌がる場合や、保護者の方が装着状況を管理しきれない場合には、継続が難しくなることもあるでしょう。

発音に慣れが必要

装置を装着したまま会話をする際、発音が不明瞭になったり、舌が装置に当たってうまく話せなくなったりすることがあります。特に最初の数日は違和感が強く、話すことや食べることにストレスを感じるかもしれません。

定期的な通院が必要

床矯正では、装置の状態確認やネジの調整、口内の変化に応じた対応が必要なため、定期的に歯科医院へ通う必要があります。月に1回程度の頻度で通院が求められることが一般的です。

この通院がスケジュール的に難しい家庭では、治療の継続が困難になる可能性もあるため、事前にしっかりと計画を立てることが求められます。また、定期通院を怠ると、装置の不具合やトラブルに気づけず、症状が悪化することもあるため注意が必要です。

まとめ

授業で元気よく手を挙げる子どもたち

床矯正は、子どもの顎の成長を利用した治療法であり、将来的な抜歯リスクの軽減や本格的な矯正治療の簡素化など、多くのメリットがあります。

その一方で、装着による痛みや違和感、装置の取り扱いに関する注意点、定期的な通院の必要性など、デメリットも存在します。特に痛みは治療継続の妨げになる可能性があるため、適切な対処法を知っておくことが重要です。

小児矯正を検討されている方は、熊本県熊本市にある関歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療を中心に虫歯・歯周病治療、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約もお受けしております。

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