コラム

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MFTは何歳から受けられる?メリット・デメリットも


MFTを受けられる年ごろの子どもたち

こんにちは。熊本県熊本市にある関歯科医院です。

お子さまの歯並びが気になり、矯正治療を検討されている保護者の方も多いのではないでしょうか。近年、子どもの歯科矯正の方法として注目を集めているのがMFT(口腔筋機能療法)です。

なかには「何歳から始められるのか?」といった疑問を持つ保護者の方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、MFTの対象となる年齢と、MFTを行うメリット・デメリットについて詳しく解説します。

MFTとは

MFTのトレーニングをしている子ども

MFTとは、口の周りの筋肉のバランスや使い方を整えるためのトレーニングで、正式には口腔筋機能療法と呼ばれます。これは、食べる・話す・呼吸するといった基本的な動作に関わる筋肉を正しく働かせることを目的としています。

例えば、舌の位置が低い、唇がしっかり閉じられない、ポカンと口が開いたままになるといったクセがあると、歯並びやあごの発達に悪影響を及ぼす可能性があります。

MFTでは、そうした間違った筋肉の使い方を、舌や唇、頬などの筋肉を鍛えることで改善していきます。見た目や体の成長に関わる大切な機能の土台を整える訓練で、歯並びや噛み合わせだけではなく、発音や呼吸の質にも良い影響を与えることが期待されています。

MFTは何歳から受けられる?

MFTは何歳から受けられるのか考える親子

MFTは特定の年齢にならなければ受けられないものではありませんが、一般的には4〜6歳頃から始めるケースが多く見られます。この時期は乳歯が生えそろい、永久歯への生え変わりが始まる前後のタイミングであり、顎の成長も活発に進む重要な時期です。

また、MFTでは舌の位置や飲み込み方、唇の閉じ方などをトレーニングで身につけていくため、子ども自身が簡単な説明を理解できることも大切なポイントになります。

4歳頃になると指示を理解しながらトレーニングに取り組める子どもも増えてくるため、この年代からスタートするケースが多くなっています。

歯並びに影響を及ぼす口周りの癖とは

歯並びに影響を及ぼす口呼吸をしながら眠る子ども

日常的な口周りの癖は、子どもの歯並びや噛み合わせに大きな影響を与えることがあります。ここでは、歯並びに影響を及ぼす可能性がある癖をご紹介します。

指しゃぶり

指しゃぶりは小さな子どもによく見られる行動ですが、長く続くと歯並びに影響が出ることがあります。指をくわえると前歯に力がかかり続け、少しずつ歯の位置が変化する場合があるためです。特に、前歯が前方に傾いたり、上下の前歯の間にすき間ができたりすることがあります。

乳幼児の時期であれば自然に減っていくこともありますが、成長しても続く場合には歯並びへの影響が出る可能性があります。そのため、指しゃぶりが長く続いている場合には、歯科医院で相談しながら経過を見ていくことが大切です。

口呼吸

本来、呼吸は鼻で行うのが自然な状態です。

しかし、口を開けて呼吸する習慣があると、歯並びや顎の成長に影響することがあります。口呼吸の状態が続くと、唇の筋肉が十分に使われにくくなり、歯にかかる力のバランスが崩れることがあります。また、舌の位置が下がりやすくなり、上顎の発達にも影響が及ぶことがあります。

普段から口が開いていることが多い、寝ているときに口が開いていることが多い場合には、口呼吸が習慣になっている可能性があるでしょう。

舌の位置が低い

舌には本来あるべき位置があります。何もしていないときは、舌の先が上の前歯の裏あたりに軽く触れ、舌全体が上顎に近い位置にある状態が自然とされています。

しかし、舌が常に低い位置にある場合、上顎に適切な力が伝わりにくくなり、顎の発達に影響することがあります。その結果、歯が並ぶためのスペースが不足する可能性があるのです。舌の位置は普段あまり意識されませんが、歯並びと関係する大切な要素の一つです。

舌で前歯を押す

食べ物や唾液を飲み込むとき、舌は上顎に押しつけるように動くのが自然な動きです。

しかし、飲み込むたびに舌が前に出る癖が見られる場合があります。この動きが繰り返されると、前歯に継続的な力が加わり、歯の位置が前方へ移動することがあるのです。

舌の動きは普段あまり意識することがないため、自分では気づきにくい癖のひとつです。歯科医院でのチェックによって、舌の動きや飲み込み方が確認されることもあります。

MFTのメリット

MFTのメリットを説明するイメージ

ここでは、MFTのメリットについて具体的にご紹介します。

顎の成長を促すことができる

MFTでは、舌や唇、頬などの筋肉を正しく使えるように訓練していきます。これによって、顎の骨の発育が適切に進みやすくなり、上下の顎のバランスが整いやすくなります。

特に成長期の子どもにとっては、まだ顎の骨がやわらかく発達途中であるため、舌の位置や噛み癖の改善が骨の成長に良い影響を与えるのです。顎の発育が促されることで、顔全体のバランスも整いやすくなります。

歯並びが悪くなるのを防ぐことができる

舌や唇、頬などの口周りの筋肉がバランス良く機能していると、歯が本来の位置に並びやすくなります。

MFTでは、筋肉の使い方を改善することで、歯や顎にかかる無意識の力のバランスを整え、歯並びが乱れにくい口腔環境をつくります。矯正治療と並行して行うことで、治療後の後戻りを防ぐ効果も期待できるでしょう。

将来的な矯正治療の負担を軽減できる

歯並びの乱れには、舌の癖や口呼吸などが関係していることがあります。こうした習慣が続くと、歯並びが整ったあとでも元の状態に戻る可能性があるのです。

MFTでは、口周りの筋肉の動きや舌の位置を見直していきます。歯並びに影響する癖が改善されることで、矯正治療を行う場合の負担が軽くなる可能性があります。

全身の健康にも良い影響を与える

MFTは、口腔機能の改善だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えるとされています。

例えば、鼻呼吸が定着すると、風邪を引きにくくなったり、アレルギー症状が軽減されたりすることがあります。また、口呼吸によって引き起こされるいびきの改善が期待できる点も見逃せません。

正しい口腔習慣は、免疫力の向上や睡眠の質の向上にもつながり、子どもの成長を総合的にサポートします。

MFTのデメリット

MFTのデメリットを説明するイメージ

MFTは多くの利点がある一方で、すべての人にとって完璧な治療法というわけではありません。ここでは、MFTのデメリットについて解説します。

効果が現れるまでに時間がかかる

MFTは、舌や唇など口周りの筋肉の使い方を整えるトレーニングです。歯を動かす治療とは違い、筋肉の動きを少しずつ改善していく方法のため、変化を感じるまでには一定の期間が必要になります。

トレーニングは一度行えば終わりではなく、毎日の練習を続けながら習慣として身につけていくことが大切です。そのため、短期間で結果を求めるのではなく、継続して取り組むことが重要になります。

子どもの協力が必要不可欠

MFTは歯科医院で指導を受けるだけでなく、自宅でもトレーニングを行うことが基本になります。舌の位置や口の動きを意識しながら練習を続ける必要があるため、子ども自身の理解と協力が重要です。

また、保護者の方が声をかけたり、練習の様子を見守ったりすることも大切です。家庭でのサポートがあると、トレーニングを継続しやすくなるでしょう。

定期的に通院する必要がある

MFTは、歯科医院でのトレーニングだけで完結するものではありません。舌の動きや口周りの筋肉の使い方を確認するため、定期的に歯科医院へ通う必要があります。

通院時には、トレーニングの進み具合や舌の位置、口の使い方などをチェックします。そのうえで、新しいトレーニングの方法を教えてもらったり、動きの修正を行ったりします。

自宅での練習だけでは気づきにくい部分もあるため、歯科医院で確認を受けながら進めていくことが大切です。こうした通院を重ねながら、少しずつ口の使い方を整えていきます。

費用の負担がある

MFTは自費診療になり、費用は歯科医院ごとに設定されています。トレーニングの回数や期間によって金額が変わることもあり、通院が続くと費用が増える可能性があります。そのため、治療を始める前に料金の仕組みや通院回数の目安について説明を受けておくことが大切です。

まとめ

愛犬のブラッシングをしているMFTできれいな歯並びになった子どもと母親

MFTは、舌や唇など口周りの筋肉の動きを整えるトレーニングで、歯並びや噛み合わせに関わる口の機能を改善することを目的としています。舌の位置や呼吸、飲み込み方などを見直すことで、歯並びに影響する癖の改善につながる場合があります。

MFTは4〜6歳頃から行われることが多いものの、開始の時期は子どもの成長や口の状態によって変わります。指しゃぶりや口呼吸、舌の癖などが見られる場合は、歯科医院で相談するとよいでしょう。

歯並びを整えるうえでは、口周りの筋肉の働きも大切です。子どもの口の状態を早めに確認し、必要に応じて対策を考えることが将来の歯並びを守ることにつながります。

小児矯正を検討されている方は、熊本県熊本市にある関歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療を中心に虫歯・歯周病治療、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約もお受けしております。

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